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ひげをつける

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松本麻美

石川県で彫刻を学んだ後、ロンドンで3ヶ月語学留学。滞在中に美術ではなく言葉の道へ進もうと思い、帰国後は編集プロダクションで文字の編集を行う。その後3年間編集者として生活してきましたが、人が幸せに暮らすための鍵は美術にあるのでは、と思い、Relight Committeeに参加しました。

開催日、会場:未定

考えたことを、最初のアクションのアイデア発表から、少しずつ書きたしていきたいと思います。


アクションプランのアイデアを発表。

「ヒゲをつけて、まちなかを歩く」という内容にした。


アイデア再検討。

そもそも「ヒゲをつける」という種は持っていて、それを出発点にプランを考えたので、ヒゲを自分がつけることに社会的な意味付けをして良いのか、迷い始める。
https://docs.google.com/document/d/144HZc3qiOizdxwIAbaGtJJJOl6zwk8Qy3e_6z4IhJFA/edit?usp=sharing


アイデアについてスカイプ面談。

「やらない理由を探してきてる」という言葉にハッとする。


実践その1。

イベントっぽくしてしまえばはずみもつくだろう、とちょうど壊れたテレビを電器店に持ち込む用事があったので友人についてきてもらい、市販の付け髭をつけて目的地へ。

お店の方には最初、用事だけすますような感じで、誰も案外そうなのかもしれない。


雑記その1。

市販のつけヒゲと、自分で育てた(作った)ヒゲではつけたときの気持ちにちがいがあるのか、が気になる。
髪の長さをキープするため、ツーブロックで一部だけ刈り上げることを思いつく。髪ゲット。

カットしてくれた友人によると、私の髪の長さにはあごヒゲがちょうどよく、それをメインにアレンジしてくとバランスが良いらしい。


実践その2。

平日夜、最寄り駅から自宅までヒゲをつけて歩く。夜遅いため、みんな家路を急いでいて誰にも気づかれない。すれ違う人も視線が下に落ちていて、こっちを見ない。


試作その1。

髪の毛を針に通して、不織布に縫い付ける。バランスが難しい。


2月のリライトコミッティー。

説明を聞いて意図がわかるよりも、視覚的に情報が伝わるものの方が良いかもしれないと思った。

コミッティーには、朝からあごひげをつけて参加。あまりに自然なヒゲだと気軽に話せない、あごひげとくちひげをつけては、ヒゲをつけて脱毛サロンへ行っては、と話す。
活動場所への移動中にヒゲをマフラーに隠したり見せたり。途中の駅で男性に3秒ほど凝視された時、私のほうが反応に困る。


雑記その2。

ヒゲの生えた女性の登場する映画「グレイテスト・ショーマン」の封切りに合わせて映画館へ。ヒゲがモサモサなのに脇毛がツルツルなことに違和感を覚えた。

小人症の男性、全身タトゥーの男性、アルビノの女性、など個性的な人々のなかでも、なぜヒゲの女性を目立たせていたのか、考えた。This is me を歌うのが理由なら、歌唱力のある人さえキャスティングできれば、現在の技術で、ある程度のどんな個性でも持たせられるはず。
彼らのなかでも、小人症の人はまちですれ違うし、タトゥーも入れようと思えば好きに入れられる。アルビノの人にはまだ会ったことがないけれど、アルビノのことはよく知られている。でもヒゲといえば、男性でも、特定の部位に生えない人もいる。一番身近ながら一番珍しかったというのが、ヒゲの女性が目立っていた理由なのかもしれない。
そんなことを考えて、ヒゲが女性にも開かれたファッションになっても良いのでは、と思った。(つけヒゲをしてみて、あまり使い勝手は良くないと思ったけれど)