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MOYA TO CHARA

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EsakiHisumi

東京生まれ、東京育ち。最近の興味関心は、茶道や日本の伝統文化全般、そして視覚や脳に関することである。大学、大学院時代は、ニューラルネットワークや機械学習などを使った画像分類の研究に着手。休学し、フィリピンに1年間滞在し現地でプログラマとして働きながら、語学を学ぶ。その後、メーカーに勤め、デジタルカメラや医用機器などの画像処理エンジンの研究開発に取り組み、IT企業のR&D部門で名刺のデータ化、そして最近はカーメーカーで新しいモビリティの未来を画像処理の観点から追求することに取り組んでいる。画像処理の技術を追求していく中で、アートの楽しさを知り、今回リライトプロジェクトに参加している。茶道もしくは写真や動画などを用いた企画などを考えて行きたい。

 

MOYA TO CHARAは、あなたのモヤモヤを禅で吹き飛ばす!ことを目指した

パフォーマンスアートである。

Relight Daysのテーマは、”生と死”。

私は、このテーマを聞いて、生と死と関連した体験について振り返った。

生きることも死ぬこともとっても大変なことだし、エネルギーがいる。

でも人間は産まれて、いつかは死ぬ。

では、生と死について受け止められるような人生を歩むにはどうしたらいいのか?

私の答えは、現在を最大限いきること。であった。

 

MOYA TO CHARAは、私の今までのビジネスシーンでの出来事から産まれた作品であり、

特にビジネスマンに向けて、現在を最大限に生きて欲しいという願いを込めている。

2015年、私はずっと憧れていたシリコンバレーに仕事で行けることになった。

気持ちが高まり、やる気に満ちていた。

「なんであの子なんだろうね。」

その声に私の気持ちが引きずられていった。

もっとしっかりしないと。あの子こそ行くべきだって思われるように頑張らないと。。。

いつの間にか私はそんな表面的なことばかり考えていた。

本当は、現地で体験したいことや、それを実現するための準備に時間を使うのが建設的である。

しかしそんなに簡単には、モヤモヤした心を無くすことはできなかった。

日が経つごとに、不安がどんどん強まっていった。

ちっちゃいことかもしれないけど、ちっちゃいことを放っておくと、

どんどん雪だるまみたいに大きくなる。

プレッシャーに押しつぶされてしまいそうになり、目的を見失って気力がなくなっていた。

体調も良くならず、辛い日々が続いた。

ある日、自宅にあった茶筅を手に取り茶を点てた。

お茶道なんて習ったこともない。ただただ、茶を点てた。

茶筅を振る。この何にも考えない時間、無な時間が私のプレッシャーを少し和らげてくれた。

そのプレッシャーって本当に必要なプレッシャーなんだっけ??

よく見せることより、自分がやりたいことちゃんとやろうよ。

ちょっと違う視点から考えられるようになった。

それから、周りの状況はもちろん変わらなかったが、

自分自身の受け取り方の変化により、身体からエネルギーが湧いてきた。

よく見せる必要なんてない。

私が信じていることをただただ進めることが大切なんだ。

小さなモヤモヤを、自分の妄想で大きくしてしまった。

茶を点てるという無の時間が、そのモヤモヤと向き合い自分自身で解消することに導いてくれた。

同じモヤモヤが3日以上続いていたら、きっとそのモヤモヤは自分の時間を食べてしまうモンスターかもしれない。

そのモンスターに邪魔されないように、MOYA TO CHARAで吹き飛ばす。

そんな体験をパフォーマンスアートを通して伝えられたら幸いである。

イベントスケジュール

・2017/03/07    19:00 ~ 21:00 コワーキングスペース編 @docomoベンチャーズ in 六本木1丁目

・2017/03/10 ~ 2017/03/15 テックイベント編 @SXSW in Austin

・2017/04/22 13:00 〜 17:30  居酒屋編 おるにす@池尻大橋