社会彫刻家を育成する教材集:「社会彫刻家道具箱」を制作しました

1

 

「社会彫刻家を育成する市民大学 Relight Committee」では、これまで社会彫刻家の育成にむけ、アートと社会に関連する書籍等の資料を教材として使用してきました。しかし実践のなかで、現在これらについて日本語化されている文献や資料が少ないため、共有できる情報に制限があることを感じました。

そこで今後活用できる文献、書籍の収集、整理をおこない、なおかつ英語の文献には必要に応じて日本語のサマリーを付記しました。それに加え、「社会彫刻」の提唱者であるヨーゼフ・ボイス自身が社会彫刻についてこれまでどのように語ってきたのかが参照できる資料の収集をおこないました。

さらにテキスト資料だけでなく想像力/創造力を触発するメディアとして物理資料も収集しました。石/インスタントカメラ/懐中電灯/聴診器/虫眼鏡/方位磁石といったマテリアルも収録することで、単なる「教科書」ではない、実践的な道具箱(ツールボックス)となることを目指しました。

これらは、普段では見逃してしまう瞬間を切り取ったり、目には見えないもの、耳では聞こえないものを可視化・可聴化させるアイテムであり、社会との接し方のフィルターとしてワークショップのなかで使用します。(写真はマテリアルのなかの一部です)

今後はこれらのテキスト資料の活用や、マテリアルをワークショップツールとしながらより充実した社会彫刻家育成プログラムの構築をおこないます。

 

この「社会彫刻家道具箱」はどなたでもご見学いただけます。
「社会彫刻家道具箱」についてのお問い合わせは
リライトプロジェクト事務局(NPO法人インビジブル内)
info@invisible.tokyo
までご連絡ください。