リライトプロジェクトでは、これまでの3年間の活動の軌跡とそれによって得たアウトカムを収録したプロジェクトブック『Ways to End Public Art by Relight Project』を制作しました。
『Ways to End Public Art by Relight Project』は、3年間に渡って開催してきたリライトプロジェクトの活動実績やその軌跡をまとめながらも、プロジェクトの成果報告だけにとどまらずパブリックアートを市民が使うことの可能性にも言及し、今後同様のプロジェクトをおこないたいと考えている読者がケーススタディとして参照できる内容になることを目指し制作されました。
アートディレクションは長嶋りかこ氏が担当し、判型の違う3種の冊子とチラシを重ね合わせた上にシルクスクリーンプリントでタイトルを印刷することでプロジェクトがこれまで常に書き換えられ続けられてきたこと表現しています。
B3判の「1:Reflection 省察」では主にこれまでのプロジェクトがおこなったことを写真とともに紹介。リライトプロジェクトが立ち上がるに至った経緯から振り返り、3年間のなかで活動内容がどのように変化していったのかを収録しています。また、宮島達男氏、長嶋りかこ氏、森司氏といったプロジェクトに密接にかかわったメンバーのコラムも収録しています。
A5判の「2:Recollection 回想」では、アウトカムの収録に注力し、Relight Committeeメンバーからの寄稿のほか、書き換えを続けてきたワークショップシートの変遷、そして3年間ご協力いただいた地域の小学校の児童の手紙や手作りチラシなど、「プロジェクトを通じて生まれたもの」の記録集としています。
『Ways to End Public Art by Relight Project』
編集:桜井祐(TISSUE Inc.)室内直美(NPO法人インビジブル)
アートディレクション:長嶋りかこ(village®)
グラフィックデザイン:真崎嶺、岡崎真理子(village®)
写真:丸尾隆一
印刷:グラフィック、重岡美術
発行:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)